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スプレー式自動マーキング装置


概要

本装置は、スラブ、コイル、厚板等の表面に、1個のスプレーガンを手書きする要領で動かし、文字、記号などを自動的にマーキングする装置で、直接被マーキング材にマーキングするヘッド部と、このヘッド部を被マーキング面に接近させ、かつ1文字ピッチずつ移動させるためのヘッド部アプローチ材構部機構部とで構成されます。

マーキングガンは、ヘッド部内に内装されており、ガンの筆記作動は、ACサーボモータのX軸とY軸の単独運転または同期運転により行なわれます。 周辺機器としては、塗料圧送ユニットと、機側盤・操作盤・制御盤などからなる制御装置があります。


特長

  1. 高温材に対する塗料の付着が良好で、このためランニングコストが安く、又高温マーキング時に文字が薄くなりにくく、逆の低温時には、べとつきが少なく、全温度範囲にわたって判読性が良好です。
  2. マーキング内容は、下記の様にフレキシビリティに富んでいます。
    ● 文字サイズ、形状、ピッチなどはソフトのみの変更で簡単に変えられます。又稼働後の変更も容易です。
    ● 全ての英文字のマーキングが可能なほか、画素構成で可能な特殊記号もマーキングできます。
    ● 大文字及び小文字のマーキングが、上位プロセスコンピューターの指令により選択できます。
  3. メンテ性は極めて良好です。
    ● 最も手のかかるスプレーガンは1個であり、又構成する部品は長寿命で取り替えが容易なほか、ノズルは工具なしで簡単に脱着できます。
    ● 極めてシンプルな塗料圧送システムの採用で配管系の手入れは全く不要です。
    ● スプレーガンの駆動部の構造は極めてシンプルであり、信頼性が高い。
  4. マーキングは非接触方式で行われるため、ガンと材料間の距離が長くても良く、さらに距離の許容誤差が大きいので凸凹の多い荒い材料表面に対しても支障なくマーキングできます。
  5. ガンはヘッド部より突き出ていないので、ヘッドの動きが異常となってもガンを損傷することはありません。
  6. 文字は棒状スタイルであるため、点文字に比べはるかに判読性が良好です。

標準仕様

項目内容
文字サイズ高さ 30~120 mm
巾  30~100 mm
マーキング速度1.3 sec / 文字 (文字サイズ 50x70mm)
文字太さ3~10 mm
文字数1~20 字
ガンと材料間の間隔40±25 mm
塗料タンク40 L
塗料水性 (材料温度に適合した塗料を推奨します)
塗料消費量0.5 cc / 文字 (文字サイズ 50x70mm)
エアー原0.4 MPa
ノズル洗浄水0.1~0.2 MPa
標準仕様

装置イメージ


マーキング結果イメージ


マーキング動画